体のコリはなぜ起こる?「筋緊張」から考える体のバランス
- スドアサミ

- 3月20日
- 読了時間: 4分
筋緊張から見る体のクセ
肩こりや体のこわばりを感じるとき、「筋肉が硬くなっている」と言われることがあります。
実はこの状態には、“筋緊張(きんきんちょう)”という体の仕組みが関係しています。
あまり聞き慣れない言葉ですが、筋緊張を理解すると ・なぜコリが起こるのか ・なぜ姿勢が崩れるのか ・なぜ同じ場所が疲れるのか といった理由が見えてきます。
今回はこの「筋緊張」について、分かりやすくご紹介します。
目次
筋緊張とは
筋肉は、完全に力が抜けていることはありません。
安静にしているときでも、筋肉には常に少しだけ張りや硬さがあります。
この状態を筋緊張と呼びます。
言い換えると、筋肉は常に少しだけ力が入った状態を保っています。
これは ・姿勢を保つ ・動作をスムーズに始める ・重力に対して体を支える ために必要な働きです。
例えば私たちは立っているとき、「立とう」と意識しているわけではありません。
それでも倒れないのは、筋肉が無意識に緊張を保っているからです。
この筋緊張は、脳や神経によってコントロールされています。
筋緊張には「強すぎる」と「弱すぎる」がある
筋肉の緊張には、強さのバランスがあります。
筋肉が硬くなりすぎている状態を筋緊張亢進と呼びます。
この状態では
・筋肉がこわばる ・動きにくい ・痛みが出る
といったことが起こりやすくなります。
反対に、筋肉の張りが弱すぎる状態は筋緊張低下と呼ばれます。
こちらは
・姿勢を保ちにくい ・力が入りにくい ・別の筋肉に負担がかかる
という状態です。
本来これらは医学的な言葉です。
日常的には
・力が入りやすい
→ 過緊張
・力が入りにくい
→ 低緊張
という形で表現されることもあります。
筋肉には「クセ」がある
筋肉の力の入り方には、実は人それぞれのクセがあります。
分かりやすい例が、肩こりに関係する「僧帽筋(そうぼうきん)」です。
例えば
・肩がいつも上がっている
・作業をすると肩がすくむ
・力を入れると肩に力が入る
このような場合、僧帽筋が過緊張になっている可能性があります。
この状態になると、自分の意思で力を抜こうとしてもなかなか抜けないことがあります。
逆に、筋肉がうまく働きにくい場合もあります。
例えば姿勢を支える「腹直筋(腹筋のひとつ)」です。
「背筋を伸ばしてください」と言われたとき
・お腹に力が入る
→ 腹筋が働いている
・背中や腰に力が入る
→ 腹筋が働きにくい
という可能性があります。
この場合、本来働くべき筋肉が働かず、別の筋肉が代わりに頑張る状態になります。
その結果、腰や肩に負担が集中して疲れや痛みの原因となります。
そもそも筋肉はどういう構造?
筋肉は、筋繊維という細い繊維の束でできています。
イメージとしては糸が束になったような構造です。
筋繊維には伸びる・縮むという性質があります。
ゴムのような弾力があり
・縮んでいるとき
→ 力が入っている
・伸びているとき
→ 力が抜けている
という状態になります。
筋肉は「伸びる・縮む」を繰り返すことで体を動かしたり姿勢を保ったりしています。
コリとの関係
筋肉が健康に働くためには、伸び縮みがスムーズに行われることが大切です。
しかし次のような状態になると、筋肉に負担がかかりコリが起こりやすくなります。
・力が抜けず筋緊張が高い ・別の筋肉が代わりに働く ・筋緊張が低く血流が悪い ・同じ姿勢が続く
筋肉は本来、動くことで血流が良くなる性質があります
逆に同じ姿勢が続くと疲労物質がたまりやすくなります。
これが「コリ」として感じられる状態です。
まとめ
筋肉には、安静時でも保たれている筋緊張という状態があります。
この筋緊張は
・強すぎても・弱すぎても
体の負担になります。
また、筋肉には人それぞれ力の入り方のクセがあります。
肩こりや体の疲れは、こうした筋肉のバランスが崩れることで起こることも少なくありません。
体を整えるためには
必要な筋肉は働き、不要な力は抜けている状態
をつくることが大切です。




コメント